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田圃に遊ぶ・・・


自然を愛し環境を考える   お兄ちゃんのブログです。
by nanohana-rice
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中干しと分けつ

今夜のは稲作農家専科です。
私の地域では、今は稲の生育中期の中干し期間中。
何人から訊かれただろう。
中干しすると分けつ(茎)の増加が止まると聞いたが、ほんとうか?
正しくもあり正しくないとも言える。

基肥を効かせて田植え直後から分けつを確保する農法では、すでに
茎数は十分すぎるほど確保できている。早期茎数確保型だ。
見た目は賑やかでよく茂っていて、さも豊作するように見える。
もっと悪く言えば、何も考えない農家はこれで安心し、残るは穂肥
を振って予防さえすれば豊作間違いなし。
稲つくり何んて、なんてこともない簡単なことだよ・・・っと。
 
 諸般の事情で田植えが遅くなった田んぼの稲は茎数が半分もない。
こんな田んぼを持つ人が訊ねてくるわけだ。
この人の稲は茎数確保ができていない。これから増えねばならぬ。
しかし田んぼはカラカラで、水を入れようにも用水路には水はない。
さあ、この田んぼの稲はどうなるのだろうか。

 第一条件として、葉が黒く見えるほど窒素は効いていること
分けつを増やすには窒素がすべてを決める。リンやカリは度外視。
第二条件として田面の色が真っ白になるほど乾いていないこと。
中干しとは、小さなひび割れが走って土は湿りをもって黒い色で、
素足にはひんやりと感じるぐらいでなければならぬ。
ぬかるむようでは干すのが足りない。
こんな条件を満たしていれば、水はなくてもどんどん分けつは増える。
気温の高い時期だから、1本の茎は5・6日で2本になる。倍になる。
8本だった株は5日後には15本になり、もう5日経てば30本になる。

 だから、中干しをしたからといって分けつが止まることはない。
稲が瀕死になるほど干すことを想定しているのか、そして肥効が
どんな状態なのか、私に話した人はいない。
私も答えようがないから適当に返答しておく。
こんなことは過去ログを読んでもらえれば詳しく書いていると思う。
そのページにたどり着くのが大変だから、書いてみました。

 初期茎数確保型の慣行農法をやっていた私が、への字稲作に
取り組んだのは平成元年のころ。同時に殺虫剤も不要になった。
除草剤を使わない農法を試行錯誤し始めたのはさらに10年後。
まもなく菜の花農法に目覚め、一気に有機の世界に飛び込んだのが
さらに3年後だったかな。
いろんな段階を経て今に至っているから、それぞれの段階の人に、
それなりのアドバイスができないこともない。

 言う通りにするから教えてくれと懇願した人がいた。
いままでのすべての知識を捨ててもらうことを条件にお話しした。
反当硫安一袋だけの肥料代。除草剤は今では半分だったかな?
殺菌剤も殺虫剤も何もいらない。
その人の稲は今が分けつ最盛期。鬼みたいな稲株になっている。
収支計算をしてみると、こんなにお金が残ってしまった・・・
今までの稲つくりは何だったのだろうと何度も口にされる。

 古い表現をすると「旧染の汚れ」と言うのだったかな?
過去の知識を捨てないと、新しい知識を得ることができないってこと。
どうしても硫安一発ドカン肥に踏み切れない人が多い。
傍らにいてもどかしく思うのだが、今が最良という考を捨てれない。

 体力の衰えをひしひしと感じ始めた。
あと何年稲作ができるだろう。両手の指の数を確実に切った。
どうしても確立したい農家のための技術がある。
思いついてから20年経った。その話はいずれまた。


by nanohana-rice | 2018-07-30 22:35

水への危機感

豪雨の次は猛暑。暑いにもほどがあってクソが付く。
25度になると夏日、30度を超えると真夏日というらしい。
38度などと言い出すと、30度の真夏日がうらめしい。
 
 台風12号は東からやってきた。
先の豪雨の被災地は、復興も緒に就いたばかりだというのに、
またまた避難せざるを得なかった。どんな心境だろう。
今回は大きな災いも無く終わったからとりあえず良かった。
自然は優しくもあり、途方もなく厳しい側面も持っている。
本格的な台風シーズンはこれから始まる。
秋までに何が起こるか予測もつかない。
  
来る秋は 風か嵐か 知らねども
  今日の務めの田草取るなり
 たしか二宮尊徳の歌だった。 
農家なればこそ、この歌の心が痛いほどわかる。

 さて、先般の豪雨で何かを学ばねばなるまい。
我が家の置かれている危うさが、いつもになく身に沁みました。
海抜ゼロメートル地帯にとって一番怖いのは水。
床上浸水になっても、なんとか暮らしは継続できるだろう。
継続できないのが農業である。
前は海、後ろは天井川に挟まれた地域なればこそ、水が怖い。
高台に移動させれば助かる農機具だが、高台などどこにもない。
コンクリートブロックを買いためておき、その上に乗せれば
わずかに高くなる。そんな小手先の対応しか思い浮かばない。

 困るのは米の冷蔵庫。床上浸水にでもなろうものなら水の中。
きっと全部廃棄処分だろう。
お米を届けることができなくなる。我が家にとって一番の痛手だ。
農機具は資金繰りさえ付けばどうにでもなるだろう。
コンバイン、トラクター、田植え機、乾燥機、その他もろもろ。
ざっと足してみてもレンガの厚みで8個ほどいるかな?
 
 H型鋼で1メートルほどの高さの台座を作り、その上に冷蔵庫を
乗せておけば、わずかだが気休めにはなる。
私の先輩農家は、たまたま小高い丘を持っていたので、ユンボを
買って道を作り、丘の上に農作業場を建設し、すべての農機具を
移動してしまった。
東日本大震災の時の津波を見てから思い立ったという。
津波で田は被害を受けても、高価な農機具は温存できる。
私もそんな丘が欲しい・・・


by nanohana-rice | 2018-07-29 23:39

反省と危機感

 大雨の後は命に係わるほどの猛暑日が続いています。
今月6日から始まった大雨は、岡山県を全国的に有名にしてしまった。
詳細はマスコミで取り上げられているから、私が話す必要もないだろう。
私の地域の置かれた立場や、我が家の問題点など考えてみたい。

 我が家から600メートル南は児島湾があり、高い堤防で守られている。
堤防に立つと、満潮時の海面は陸地よりはるかに高いことがよくわかる。
家の周囲の道はほぼ海抜ゼロメートルらしいです。
ハザードマップでは、堤防の土手が切れると満潮時には水深4メートルに
なるという。大型台風の高潮と満潮が重なると6メートルの深さだろう。

 家から北方向には、およそ3キロメートルで砂川という天井川がある。
我が家の屋根より高いところに川底があるのだ。
今回の大雨では、この川の堤防が決壊した。
私の住む地域より少し離れていたから難は逃れれたものの、もう10キロも
下流だったら私の地域は全国ニュースになるところでした

 さて、水は上から下に向かって流れるもの。
私の地域には大きな遊水池があります。また用水路も遊水地を兼ねている
から、川幅は上流に比べると広くしてある。
遊水地とはただ水を湛ておくだけのものではありません。上流からの
水を溜めておき、海の干潮時に大きな樋門を開けて水を海に出します。
大雨が降って遊水地が満水になっても、海の潮位が低くならないことには
排水できません。その昔はたびたび稲が浸かっていたそうです。

 話が余分になりますが・・・・40年ほど前のことだったかな?
干潮を利用して遊水池の排水を行い、樋門を閉じようとした時のこと。
何トンもある樋の板の上下は当然電動です。そのモーターが動かなくなった。
樋門の口は開いたまま。満ちに回った潮は遊水池に逆流する。
みんな来てくれという声を聞いて駆けつけた時には、すごい勢いで海水が
逆流していた。
詳細は忘れたが、2人セットでハンドルか何か回したように思う。
息が切れるほど回しても3センチぐらいしか下りない。
これでは間に合わない・・・・
潮が押し寄せてくれば、さらに樋板は押されて重くなる。

 昔の人はよく考えていたものです。
樋門のすぐ上流側に、レールのようにくぼみがあり、それに板を入れるように
してありました。分厚く長い板を、鳶口を使って投入してゆきました。
これでなんとか一大事にはならずに済みました。
文明の利器だけに頼っていては危ういということです。

 今夜は周囲の状況説明だけで終わってしまった。
本題は次回に。
ま、そんな水の被害がいつでも起こりうる地域だってことです。


by nanohana-rice | 2018-07-18 22:36

補植終了

 ご無沙汰しています。
田植えも曲りなりにも終わりました。
何が曲りなりって、植えた跡がよく曲がっているから。
昔から曲がったほうが米がたくさん穫れると言うから、ま、いいだろう。

 苗作りから田植えまで、決して楽な作業とは言えない。
ならば少しでも楽をしたいと思うのが人情。
今年はその人情にはまり過ぎて、苗にとっては大迷惑をしてしまった。
植えた後の補植という作業になって逆襲された。
やっぱり苗を第一に考えないと、逆にひどい目に遭うことを体験しました。
 「苗ファースト」だよ。
 
 さて、西日本を中心とした大雨被害の犠牲になった方、大水や土砂の被害に
遭われた方、財産を失ってしまった方・・・・心よりお見舞い申し上げます。
岡山に住んでいるということで、多くの方からお見舞いのメールやファックス
をいただきました。
ご心配いただきましてありがとうございました。
私の住む地域は海抜ゼロメートル地帯で、ひとたび事が起きると大きな被害が
想定されるところです。
海の近くということもあって、特に今回は早くから強制排水を始めたおかげで、
用水の水位が少し上がった程度で終わりました。
田んぼの稲が浸かるということも起こりませんでした。
大雨に対して毎日雨合羽を着て見回りは欠かさなかったつもり。
をしたかって?
空から落ちる雨の量に対して、田んぼの水口から井堰のようにオーバーフロー
する量を調節してやるのです。

 海から4キロメートルのところを天井川が流れています。
広範囲の雨水を海に出すための人工河川です。
この川の土手が決壊したら、私もすべての財産を失うでしょう。
今回は私の住む地域より少しだけ離れたところが決壊しました。
ひどい人は2階の天井近くまで水が来たと聞いた。他人ごとではない!
天井川だから、ひとたび水が溢れだすと、止めることができない。
何十キロと離れた山の水まで流れてくるのだから下流の地域は
たまったものではないです。

 野菜の成りが悪い。雨が多いから日照不足だし、天然ミツバチの動きも
悪いから受粉できない。スイカがよく茂っているのだが、実が全く見えない。
キューリもナスも何もかもです。
在来種のカボチャも五百円玉ぐらいで腐っている。受粉できていないのだ。
今宵はこのくらいで。 


by nanohana-rice | 2018-07-12 22:03