柿の木にイラガが来ていることは1週間前から知っていた。
忙しくてそれどころではなかった。
掴まえる大きなピンセットと、虫を入れるミルクパン片手に退治しました。
目の前の枝はどこを見てもイラガだらけ。葉は無残な姿だ。
画像はありませんが、例年よく見る奴とはちょっと違う。
でも見るからに痛そう・・・・
葉の大半は喰い尽くされている。
一つの枝の葉がなくなると枝を這って次の葉を求める。
だから枝や幹を這っているのを捕まえるだけでも大漁だ。
木から落ちてかぼちゃの葉の上や草の葉にもいる。
油断すると足首付近を刺さされる。
ここまで葉がなくなると次の新しい葉を出すが、実の太りは期待できない。
気にかかりながらついつい・・・もう3日でも早く来てやれば良かった。
ここまで葉を喰い尽くした種とは別の種のイラガが孵化間もない。
一枚の葉の裏に100匹ぐらいが集団でいる。
今のうちならわけなく退治できる。
高いところにいたので脚立に登って葉を摘んでいたら、袖の辺りの葉にも
いたようだ。ちくちくと痛い。でかいのがいる。
小さな幼虫がシャツの上にも乗っている。
こやつをシャツの上ですり潰したのが悪かった。
あちらこちらが痛み出して、顔もイタイイタイだ。
みれば手にも小さなのが付いていて、それで顔を撫でたのだ。
今日は散々な目に遭ってしまったわい。
でも川に流されたたくさんの虫たちも哀れなものだ。
彼らも死ぬ義務はない。人間と離れたところで暮らせばよかった。
人と接するところに生まれたのが運命か。
マムシだって同じだ。
「農業生産の場に生息するすべての生き物は、等しく生きる権利を有する
ことを何人も忘れてはならない」 これが私の農業憲法の第3条だ。
これを忘れると地球を際限なく破壊する行為が始まる。
人間だけが生きる権利を持っているのではないことを、ゆめゆめ忘れては
ならないのだ。