高知の馴染みの金物屋で買った里芋堀り鍬。
今まではセイウチの牙みたいな2本鍬で掘っていました。
使い便利がいいのでもう一本と思って買いに出かけました。
おやじさん曰く、「高知では今じゃ里芋堀りはこれだよ」
柄の部分が木で出来たのが欲しかったけど、木製の柄では
力に絶えられないそうな。
使ってみて楽に掘れるので、まっ、いっか。
このオヤジさんが何かの用で店の奥に入る時は、私が店番です。
「 らっしゃい!らっしゃい!ハガネは青紙1号を使った包丁だよ
ハガネハガネと一口に言ってもいろいろあるのはご存知かね?
ハガネは1号から6号まであって、一番硬いハガネが青紙1号だ。
おばちゃん見てゆきな。刃先のハガネと地金の境目がはっきり
してるだろ。ハガネが硬くて、地金が柔らかい証拠だよ。
切れ味が長続きして、研げばすぐに刃が付くのがこの包丁だよ 」
おじさんに代って店先でこんな話、してあげます。
ガマの油売りみたいに、自分の腕を切って見せたりはしないけどね。
おもしろいもので、一人でもお客が来て話を聞くと、何だ何だと言って
人だかりが出来る。サクラを使う香具師の気持ちがよくわかる。
念のために言うとハガネと地金の境がはっきりしない刃物はこうだ。
ハガネが比較的柔らかくて、反対に地金が硬い証拠なのです。
切れ味は続かない上に、地金が硬いから研いでも研いでも切れ味が
悪いまま。安い刃物はこうだね。
ここが刃物には金を掛けろと言われる所以です。
こんど刃物を買う場合の参考にして下さい。
わからなければ高いやつを買えばまず間違いなし。
明日の夜は島根県の益田市です。
次回にはもしかしたら報告できるかな。