人気ブログランキング | 話題のタグを見る

田圃に遊ぶ・・・


自然を愛し環境を考える   お兄ちゃんのブログです。
by nanohana-rice
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
リンク集
お気に入りブログ
最新のトラックバック
田圃に遊ぶ・・・ : 教..
from oryzaの環境備忘録
大志を抱いて・・・
from 幸せは目の前に。。。
以前の記事
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 04月
2020年 02月
2019年 11月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 05月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

への字稲作ー13

中干しの時の水管理についてです。

 その前に中干しそのものの是非論があるのですが、地域によって
品種によって大違い。一概に論じて真似するとひどいことになる。
 早く植えて早く刈り取る地域や品種、あるいは地下透水が激しくて、
水を止めたらわけなく乾く地域では、中干しはしないほうが良い。
中干しそのものが、稲にとってはそもそも大迷惑なことですから。

 中干ししないとやってられない地域とは、遅く植えて遅く刈るところ。
一般には晩生品種を栽培している地域です。
どんなに太い茎で大きな株になっても、出穂後しだいに頭が重くなってきた頃
台風にやられると根元から、根っこごと倒れてしまいます。
しかもそんな地域の中で、地下透水が悪くて落水してもなかなか乾かない
田んぼでは、台風ひと吹きで農業共済に掛かる田んぼになってしまう。
誰ぞがローラーで稲の上を走ったのかと思われるほどぺったんと倒れる。
こうなると秋には夫婦喧嘩だ。
稲のために中干しをしなかったらどんなひどいことになったか、私もよく知っています。

 今回は中干しをすることを前提としてお話します。
私の地域ではこれから中干しが始まります。
用水に水がなくなって10日ぐらいは水は流れてきません。
ただ後半になると、火災用に防火の意味でわずかに水が溜まります。
10日の間にしっかり干す人が多いですね。

 ここからが今日の本論。
稲は田植え後水の中で育っています。根は空気と遮断された泥の中しか知りません。
白くて太い根が伸びています。(知らなかったら一株抜いて観察してみて)
その白い根を切って断面を虫眼鏡でしっかり観て下さい。
ウレタン(スポンジ)みたいに見えるはず。これを見たこともない年寄り百姓はもの言うな。
水の中しか知らない根には穴が空いています。
これを破生通気組織と言います。
この穴を通って葉で吸収された空気が根の先まで運ばれ、
悪い物質を酸化させて無毒にしたり、自分自身の呼吸に使います。
破生通気組織とは、一度中が詰まった根が伸びて、パイプ状に組織が潰れて
なくなった穴のことです。空気を通す穴を作るために組織を殺すのです。
話がそれますが、人間の手だって最初は円盤みたいなそうです。
それが部分的に潰れて5本の指の形ができると聞いています。同じことです。

 さて、空気の通る穴を持った水根は、豊な水の中でしか生きてゆくことができません。
なのに強烈な中干しをすると、水根は生きてゆくことができなくなります。
魚を陸に揚げたようなもの。エラではだめだから、肺が必要になる。
稲は水根を捨てて、今度は水分が極度に少なくても生きてゆける細いヒゲ根の畑根を
出してきます。この根は空気そのものを吸うことができます。水は最低限でいいわけ。
強烈な中干しの終わり頃は稲は土の中でこんなことやっているのです。

 そんな稲に対して、中干しが終わったといってどっさり水を入れたとします。
最初からある水根はとっくにお陀仏している。
水を入れると新しい畑根はすぐに窒息だ。エラが欲しくなる。
そこで稲は、またまた水根を出さされるはめになる。
私の稲は中干しが終わって1週間もすると、幼穂形成期になる。
お産の準備に供えて栄養を蓄えていたのに、根を二度も生え変わらされたのでは、
体力は消耗してしまう。
呼吸ができないから畑根は苦しくて、土の中から水中に出て来る。やがて絶命する。

 強烈な中干しをすると、稲はこんな哀れなこと土の中でやってんだよ。
ではどうすればいいのか。
 稲の健康な根と、倒伏防止とコンバインの作業性を深く鑑みるとだ、
一枚の田んぼで一番低い部分は、農家なら知っているはず。
そこががなんとかぬかるまずに歩けるようになったら水を入れてやる。
ひび割れは小さいままで終わらせる。
これで田植え後から頑張っている水根が死なないで、秋の刈り取りまで
頑張ることになる。中干しの後は細い上根も出てくる。
手のひらがすぽっと入るほど乾かしては根も切れてしまう。

 以上のことから、中干しのあり方、乾かし方がわかったかな?
池がかりで、ひとり勝手に水を入れることはできない地域では、水が止まったら
そのまま落とさずに置いておくしか方法がない。早くから乾かさないわけです。
自然に蒸発して乾いた頃、上から水が下りてくる・・・これしかないね。
 私の場合は乾きすぎて困るより、中干しの途中で雨が降って乾かないで
困る事のほうが多いですね。
への字稲作ー13_f0197297_0385164.jpg

 これは4年前の中干し最中の画像です。

 うまいこと水根のままやり過ごせた人、乾きすぎて畑根に生え変わった人。
中干し後はそれぞれどんな水管理をすればいいのか・・・・
それはまた次回だ。読み返しなしで送信クリック!

by nanohana-rice | 2010-07-22 00:43
<< への字稲作ー14 遠方より来客あり >>