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田圃に遊ぶ・・・


自然を愛し環境を考える   お兄ちゃんのブログです。
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への字稲作の話ー2

への字稲作に取り組む人は、慣行農法に何らかの疑問を持っている人だろう。
1. コスト面で何とかしたい。
2. もっと薬を減らして安全な米を作りたい。
3. あんなに肥料を振る必要があるのか?
およそこんなところにしよう。

 3つはすべてつながっている。
特に施肥過剰は虫を呼び薬を必要とし、財布を苦しめる。
諸悪の根源は肥料が過ぎているのだ。
肥料が足りなかってもわずかなもの。8俵が6俵まで下がることはない。
取れる米はきれいで美味しい。そのうえ観察さえすれば薬撒きを省けたり減らすことができる。
しかし現実はわずかな減収にこだわって反省することしきりだ。

肥料が過ぎたらどうなる。
稲は倒れる。虫は寄って薬を1回余計に振ることになる。
刈り取りには嫁はんと大喧嘩する。取れた米は窒素過剰でうまくない。
くず米も多くて検査では2等以下。価格は下がる。
結果的に収益は減っているのだ。

 でも農家は収量のことしか頭にない。戦後の食糧難のときはそれもいいだろう。
60年以上経った今、やっぱり収量にこだわっている。これを馬鹿の一つ覚えという。
では肥料を減らせばいいようなもんだが、そうは簡単にことは運ばない。
隣の田んぼと比べるからだ。
我が子が60点の時、となりのハナタレ坊主が80点採ってみろ。親は心中穏やかでない。
これを競争心理という。あぜ道のこっちとあっちとで、こっちが負けていたら辛抱できないのが農家。
肥桶かついですぐ出てゆく。それが虫を呼び、倒伏させ、味を落としているのがわからんのかバカタレが!

 さて、話を元に戻そう。
への字稲作はこれに耐える根性がいる。
肥を振りたいと自分も思う。家族は寝てもさめても肥振れと迫害してくる。
来るときが来れば振ってもいいのだから、とにかくそれまで辛抱することが一番の技術だ。
これのできない人はへの字稲作をしないほうが家族円満だ。
特に長年米を作ってきている年寄りがいる家族は、それはもう大変な騒ぎになる。
私も百姓やめるだの、家を出てゆくだのと、数年間はいさかいが絶えなかった。

 でもだ、への字稲作を始めた年から、一斉防除なるものとは一切手が切れた。
虫の嫌うような生育になるからだ。それが20数年前のことだ。
虫見板で丁寧に観察して回っても、害虫の密度が低いのだ。
隣の田んぼの親父から嫌味も言われた。ことがあったら弁償してくれとも言われた。
考えてもわかりそうなもの。薬を撒いていない甘い水の田んぼから、
薬を撒いた苦い水の田んぼに虫だって好き好んで移動するわけがない。
このことは宇根 豊氏の本を読めばよくわかる。

 ということで、への字稲作にすると先ず農薬散布から開放される。
これはコストを大きく引き下げる。
10数%窒素の尿素被覆肥料(一発肥)を使うのと、21%窒素の硫安を使うのとでは肥料代が3割以下になるだろう。
このふたつから儲からなかった稲作が儲かる稲作に転じてくる。
そして農薬が減った分家族に安心して食べさせられる。
への字稲作に取り組む目的を、まずはこのあたりに決めてはどうだろう。
ついでに言うと、除草剤を振る前にはしっかり水を入れておこう。
振ったら2日間は水を動かすな。これが守れるのなら、除草剤は規定量の半分でも三分の一でも十分効く。
これだけでも1反で1500円安くなる。1町あれば家族で焼き肉を食べに行ける費用が浮く。

今夜も総論になってしまった。
でもここをしっかり覚悟しておかないと、家族や周囲の迫害で挫折することになる。

 今回以降、作文したら推敲はしません。読み直しなしね。誤字脱字はお許しあれ。
なお、このシリーズの文責は菜の花兄ちゃんにあります。
ではまた!

by nanohana-rice | 2010-07-03 21:17
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