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田圃に遊ぶ・・・


自然を愛し環境を考える   お兄ちゃんのブログです。
by nanohana-rice
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トロトロだぁ~

 もう25日もすると刈り取りが始まるかも知れないというのに・・・
我が家の田んぼの土はトロトロのヌルヌルです。
田植え後に生成するあのトロトロ層ほどではないが、似たようなもの。
おかげで稲を支えることが難しい田もある。
先般の秋雨前線の雨で倒れかけている部分がある。
稲の茎そのものは太くてしゃんとしているのですが、支えている土が
泥と呼ぶにふさわしい。

 中干しが終わって水が来るのが出穂38日前の頃。
この時を境に、入れた水はその日のうちに落水させ、3日間は湿った状態を
保つようにしてきました。
その心は土を固めるためと、遅くに伸びる上根の活性を保つため。
9月になってから、台風10号、16号の強風に備えて水を張るように努めました。
結果は不必要な処置だったのですが、それは結果論。
そのため硬くなりかけた土がトロトロに戻ったわけです。

 彼岸日和も終わって、その後晴天が続けば硬くなると期待していますが・・・
週間天気予報ではちょこちょこ傘マークが出ている。
晴天続きで土が乾けば水を入れることになりますが、そのほうがありがたい。
この状態で土砂降りなんかあった日には、きっと広範囲に倒れるだろう。
田んぼ毎にテルテル坊主を吊り下げようか・・・・

 緑肥と無関係の隣の田んぼは硬いのですよ。
私の田んぼでは大量の有機物と腐植が土の中でひしめき合っているのだろう。
彼らが水を掴まえて離してくれないのだ。
(腐植:有機物が腐った後に残るカスで、これが多い土は良質とされる)
稲にとっては最高級の土でも、乾きにくいことが悩みの種です。

 今日のひと言。
畑でよい土と呼ばれるものは団粒構造で、これはミミズのお腹の中を通ったもの。
早い話がフンと呼んでもいい。トラクターでいくら耕してもできない。
水田での良い土とはトロトロの土の事。これは表面にいる糸ミミズのお腹を
通った土で、糸ミミズのフンみたいなもの。代掻きでどんなに爪を回しても
できるものではない。どちらも豊かな環境下でのみ生成する。 

# by nanohana-rice | 2016-09-25 22:17

農機具雑談

 6月に代掻きした後洗浄したままになっていたトラクターの整備を進めています。
3点リンクを始め、ロータリーを上下動さす全ての可動部・摺動部にグリースを
塗布してやります。回転軸にも当然グリースアップ。

 その他としては、左右のブレーキペダルからの力が向きを変える部分。
クラッチペダルから伝達系にも注油します。
前輪のデフにもグリースニップルがあります。
私のトラクターの前輪デフにはドレンプラグが付いています。
グリースアップをしたときに、ギアケース内が高圧になることを防ぐためです。
ケース内にぱんぱんにグリースが入ると、熱を持ってシールが壊れるからです。
ドレンプラグを外した穴から古いグリースが出始めたらOKとしています。
新しいグリースに入れ替わるほど入れません。
とにかく摺動する部位すべてに注油です。

 バッテリー周辺、ラジエターや網の掃除。ファンベルト調整、不凍液の
点検、エアーフィルターはエアーで吹かします。
プロでないから100点まではいかないけど、気付く範囲で点検注油してやれば
故障知らずで長く使うことができます。
ロータリーを上下動させた時に、ギーギーと鳴るようではユーザー失格。
音もなくすーっと降りないようでは失格です。

 最近のトラクターもコンバインも、マイコン制御で頭を使わなくても
きれいに作業できるようになっています。
頭や腕を使う代わりに、買うときにお金を使うようになっている。
どんな制御機能がついても、機械はしょせん機械仕組みで成り立っている。
動く部分には必ず油による湿りが必要だ。
それを忘れると高額な代価を支払うことになる。
乗用車のつもりで農機具に乗ると・・・その時は買い替えればいいってか?。

 17年間目いっぱい使ったコンバインを次の人が持って帰りました。
点検と注油を怠らなかったから、消耗品の交換以外故障したことはなかった。
長く使い込むと、何か症状が発生するとどこを開ければ直るとか、何が原因
なのかすぐわかるようになる。
自慢じゃないが刈り刃は一度も交換していない。こまめな注油によるものです。
交換したのは摩耗したカッター刃とこぎ胴内の藁切鎌とベルト類だけ。
次の人も長く使ってくれるだろう。
自分流に改造してどんな倒伏材でも平気できれいに刈っていた。
全面倒伏した稲を、向かい刈りでもすいすいと平気であった。
丸ハンドル仕様で、私の手足みたいに動いてくれていた。
この秋から新しいコンバインを本格的に使うことになる。
忙しくなるまでに、わたし流に改造しなくては。
メーカーが作ったそのままで使うなんて、私には考えられない。

 2週間ほど前に、あるメーカーの刈り取り実演試乗会に行ってきました。
私の稲に比べると草丈が短くしゃきんと立っている。
最新コンバインが高速で刈ってゆく。希望者は試乗すればいい。
私は不満いっぱい。面白くない。
担当者に言ってやった。

「私が見たいのは、丈が長く倒れやすい稲がべったりとこけた田んぼで
すいすいと刈るのが見たいんじゃ。こんなちんちくりんな稲を自慢げに
ハイスピードで刈るのを見ても、何の役にも立たないんじゃ!」

 担当者は、私の作っている朝日という稲がいかに扱いにくいか知っていた。
「あの稲ねぇ・・・ 籾は落ちるし伸びてすぐ倒れるし、やりにくい稲ですね」
「その通り!それを刈るのを見せてもらわないことには、参考にならない」
メーカーとしては新しい機種を見てもらい買ってもらいたいわけだ。
みんなの前で倒れた稲を刈って詰まらせたのでは大恥をかくことになり、
売れるものも売れなくなってしまう。
私の言うことは無理難題なわけだ。

 今夜の結論
土ぼこりやごみや泥水の中で働く農機具は、点検・注油こそ命なのだ。

# by nanohana-rice | 2016-09-24 21:57

水引き終わる

 田んぼに水を入れる作業が終わりました。やれやれとホッとする時です。
田植え前から4日に一度、用水路にはたっぷりと水が来ます。
6月中旬から3か月と少々、今日9月22日の水引きを持って今年は終わりました。
7月中旬までの深水期間は、用水路の水位では足りない田んぼが多くあります。
そんな田の脇には交通の邪魔にならないようにエンジンポンプを据えています。
植えてからたった20日間ほどですが、この間が一番気を使います。
田んぼの見回りを頻繁に行う期間です。このとき気を抜いたら草を抜くことになる。
そんな大事な水も今日を最後にたくさんは来なくなります。
以後はきれいさを保ち、防火に困らない程度の水位で管理されます。

 稲はというと、ザブザブするほどの水は要らないが、本当に欲しいのは
実はこれから。でんぷんが合成されて米粒が太るのに必要な要素は、太陽光と
二酸化炭素と水だ。増収のために振った穂肥はたいして役に立たない。
稲本体が枯れない程度に窒素が効いていればいいのです。
秋風がそよそよと吹いて葉が揺れ、上位葉(止め葉とその下2枚ほど)に
まんべんなく日光が当たり、根から水分が補給されればでんぷんは生まれます。
二酸化炭素は空気中にあるのだから、これは手出しできない。

 問題は昼間に合成されたでんぷんが、夜の間に効率よく米の袋に貯めることが
できるか否かだ。ポイントはひたすら夜温にある。
立秋が過ぎると早々に夜寒になる地方は、捨て作りでも反当10俵近く穫れる。
彼岸ごろまで暑くてかなわないという地域は多収穫には向いていない。
夜温が高いと稲本体の呼吸作用が激しくて、昼間に作ったでんぷんを消費して
しまう。せっかく稼いでも、親父が呑んでしまったら子供が養えない。
夜温が低いと稲本体がおとなしくなるので、子供たちに滋養のあるものを
食わすことができる。結果、米粒が太ることになる。
一般に北の地方や内陸部、標高の高い地域は多収穫可能である。

今日の議題は水だった。標高の話ではなかった。
田んぼはカチカチに乾くようなことは論外だが、畑根である上根が呼吸でき、
早くに直下に伸びた水根の死なない程度に湿っているのがよい。
だから今日入れた水は、速やかに抜きます。
そのうち天から適当な湿りがあることを待つし、なければ水位の下がった
用水路からポンプで入れる覚悟はしなければなりません。
ガソリンを使って入れた水も、全体に行き渡ればすぐに抜きます。
そんなことはしたくないからと言って、今日の水を溜めっぱなしにすることは
上根にとってはおお迷惑。太れる米も太れなくなる。

 そんなわけで、これからの水管理は早い話が適当でいい。
申し上げておきますが、時折話している田植え直後に出る直根は水根、後半に出る
ひげ根の上根は畑根。この原則は稲の持つ生理で、品種も地域も一切問わない。
あなたの体に心臓があり肺があり血が赤いのと同じです。
ホワイトもイエローもブラックもみんな同じです。
決して私の稲の特別事情だけ話しているのと違いますからね。

# by nanohana-rice | 2016-09-22 22:18

売却処分

 2012年6月28日の記事「大失敗の大失敗」を先ずは読んでいただけば、
今日の記事がよくわかります。

 横にひねった短い爪で泥を叩くようにして代掻きするハロー。
幅の広い機種は数メートルもあります。1ヘクの田んぼでもあっという間に終わる。
敏感な水平制御機能あってこその道具です。
どんなに効率が良くても、私の緑肥のある田では役立たず。
緑肥が泥の中に埋まらずに全部出てしまう。それでは田植えにならない。

 作業幅2.5ḿの私のハロー、長いことお蔵入りしていました。
普通のロータリーで代掻きすると時間は掛かるがよほどきれいに仕上がるし、
植えた後の手間も少なくて済む。
そんなわけで使わなくなっていたハローをついに手放しました。
一番良かったことは、ハローが占めていた場所が空いたこと。
空いたままではもったいないので、何か道具を買わなくては。

 田んぼから籾を家まで運ぶ2台目のコンテナが欲しいけど、40数万円
は安くない。ハローの売却代金を差し引けば買えないこともないか・・・
レザーコンテナといって軽くて安いのもあるが容量が若干小さくなる。
2台目の予備機として持つならこれもいいかな。
最後の壁は財務大臣への認可申請書提出だ。
買うに当たって品定めをするほど楽しいことはない。

# by nanohana-rice | 2016-09-20 22:40

剪定くず

 庭師さんにお願いして年一回、庭木の剪定をしてもらっています。
個人が剪定して出たくずは市のほうに無料で引き取ってもらえるのですが、
業者さんから出た剪定くずは産業廃棄物扱いとなる。

 我が家から出た剪定くずはすべてサーマルリサイクル。
早い話が我が家のウッドボイラーで焚けば、ただで湯が沸いて経済的。
数日乾かしてから箱に入れて置けば、何日も使えます。
水温の高い時期だから燃料は少なくて済むのですが、すでに剪定くずだけで
何日分のおふろの湯が沸いただろう。

 他にも通行の妨げになる大きな木の枝を切ったものとか、機械類を梱包
していた木材の潰したのとか、パレットの壊れたのとか、木工所からでた
木切れとか、我が家にはいろんな廃木材があります。
私から見ればすべて燃料。宝の山。
廃木材の中には、杭として、板として使えるものが混ざっています。
何年か後に使えなくなったら最後は炉の中。
いつか使えるだろうと保管している木材だけで、大型トラクター1台分の
スペースより広い場所を占めている。困ったものだ!

 街に住む若い人に、時折こんな暮らしにあこがれる人がいる。
しかし絶対的多数から見ると、ガスならスイッチ一つで湯は沸くし、
エコキュートーならいつも湯が沸いていて蛇口をひねれば使い放題。
何を好き好んでそんな苦労をしているんだいと笑われそう。
薪に切って焚く時間があれば、釣りに行けるのに・・・
一度の人生をもっと楽しく過ごすほうが利口じゃないの?
そんな声なき声が聞こえないわけじゃないけどね。
これは私の生きざまなんですよ。ラクしよーなんて思っていないし、
薪を作る苦労をすれば、先祖先輩たちの心がわかるというものです。

# by nanohana-rice | 2016-09-17 23:30