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田圃に遊ぶ・・・


自然を愛し環境を考える   お兄ちゃんのブログです。
by nanohana-rice
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農地集積の反対のわけ

 前回の記事でも書きました。
 政府は農地の8割を担い手農家に集積する方針だと。
これを問題視する理由を書いてみたい。

 都会に出て行って豊かな暮らしに慣れてしまった息子が、故郷の親が
高齢によって農作業ができなくなったから、帰って来たという話は
ほとんど聞くことがない。
先祖からの田畑を荒らすわけにはいかないと、高齢の方が思っていることは
常識と思ってもよい。自らもその土地で長年生きてきたからこそ言えるのだ。

 農作業の機械化によって子供の出番がほとんどなくなった。お手伝いを
したくてもできない。
その時間はいい学校へ行くための塾通いに充てられている。
農作業で汗を流すことを知らずに育ち、多くの場合は都会の大学に行き、
そのまま都会で働くというシナリオは全国共通ではないだろうか。
私の住む村も例外ではない。

 故郷に帰って就職し、家から通う例もないことはない。
そんな中で休日に親の農業を手伝う例は、ゼロとは言わないが、
希少価値があるほどだ。定年帰農という言葉もあるが、こちらも珍しい。

 つまりだ、今、農業をやっている高齢者が働けなくなると、どうしても
元気のある農家にお願いすることになる。
お願いしたほうの農家は、若い者が農業をしたいと言ったらいつでも
できるように、農機具を残しておけばいいのだが、なぜか処分してしまう。
家族で相談し、息子の口から「したくない」という言葉を聞いたのだろう。
農業は、きつい、汚い、金にならないの 3K を親父が口にしていたのか?

 供給と需要の関係は農地にも当てはまる。できなくなった農家から
やりたい、広げたい農家が借り受けることはごく自然なことです。
ここまでなら私は問題視もしないし、口も挟まない。
ずっと以前から自然体で行われてきている。
この需要と供給の関係に政府が口を挟み、わけのわからぬ方針なるものを
打ち立て、これになびけと言い出したから小生も納まらなくなってしまった。

 将来のTTPに耐えうる足腰の強い農家、海外に打って出る農家を育てたい
らしい。後者は主に果物生産農家が対象になる。
米も一部には海外へ輸出している強者もいるが、例外中の例外だろう。
TPPに耐えられる足腰の強い農家の条件とは、ひたすら大規模にせよという。
その目標もないまま、かれこれ何年言い続けているだろう。

 その通りだと付いて来る農家を担い手農家として認定し、担い手農家に
仲間入りしないことには、国からの助成もおぼつかない。
麦とか大豆とか飼料米などに協力すれば、だれでもそれなりの補助金は
受けられるが、一番肝心の甘い汁は認定農家の、それも大規模化を進めて
いる農家や法人だけに与えられる。

 小規模でお上の言うことを聞き入れない農家だからこそ、余計に理不尽さを
感じるのだろう。いや、ねたんでいるのかと言われても致し方ない。
ねたむつもりもないのだが、協力金という制度ができてから小生の血圧が
上がり始めた。

 農家を潰し村から元気を取り除けば、村は崩壊すると私は危惧している。
しかしお上は村が活性化すると言ってはばからない。
この考えと私の考えの闘いと思えばいい。ポリシーに生きている私だ。
このポリシーを破壊しようとする相手は、お上といえども許さない。
自らの考えを曲げて生きることは死んでいるも同然と思う。
自分の農業という踏み絵を試されたら、私は火あぶりになるだろう。

 さて、明日は小学校の同窓会だ。しっかり楽しんでこよう。
閉会前の校歌合唱のハーモニカ演奏が与えられた。
閉会の辞も任されているので、「古希も過ぎたがガンバロー」の三唱
でもしておこうかな?
 続きはまたにしよう。ではお休み!  

by nanohana-rice | 2016-08-21 00:33
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