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田圃に遊ぶ・・・


自然を愛し環境を考える   お兄ちゃんのブログです。
by nanohana-rice
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梅雨明けか

 今朝の夜明け前の雲の様子はどう見ても真夏。
朝曇りというやつで、薄い雲が消えたら強烈な日差しになります。
天気予報がどう言おうと私の中では梅雨が明けました。

 二十歳ばかりの頃、畳表にするイグサを家族で作っていました。
収穫の刈り取りは7月の梅雨が明ける時期から始まります。
朝は暗いうちに起きて、前日に刈って泥で染めたイグサを道端に
干すのです。干し終わってやっと太陽が昇ります。
ここでその日の判断をするのです。

 その日や翌日が晴れるのならしっかり刈ればいいし、崩れそうなら
刈り取りを控えます。雨に濡れると極端に品質が落ちるからです。
判断は天気予報よりも朝の空の状態です。
「朝曇りだから、昼には頭が割れるほど照るぞ」
こう判断すればおやっちょさんを頼んで目いっぱい刈ります。

 そんな経験を基に太陽が昇る頃の東の空で判断したのです。
そりゃぁね、はずれることもあるさっ!

 さて、明日16日は地域に水を引く日。
特別に高い田を除けば、水口を空ければ水が流入します。
出穂53日前の稲に硫安ドカン肥を流し肥方式で入れる人がいます。
今日は、田の水を落として少なくしておきます。(カラカラはダメ)
あす入水と同時に水口にどさっとうつすように投入してやれば、流れ
に乗って奥へ奥へと行くはずです。一番奥でぶつかったら左右に
別れて手前に帰ってきます。
投入し終わっても更に水を入れ続ければ、全体に行き渡たり均一に
広がります。成功したかどうかは数日後に葉色でわかります。
成功の鍵は最後に水をしっかり入れるかどうかです。

 桶を肩に掛け、ぬかるむ中を何度も往復するのとどちらがラクで
簡単か。幼稚園でもわかりそうなもの。
どうあってもそれがわからない人がいるのには参っちゃうな。

 話し変わって田んぼの水管理と生物多様性のこと。
明日は水が来るというので、ある人がせっせと水を落としていました。
見ればオタマジャクシがたくさん泳いでいます。
流れに乗って用水路に落ちたオタマはカエルに育つことはでき
ません。赤とんぼのヤゴも、牙虫の幼虫も、カブトエビも同じです。
人間の浅はかな都合だけで水を落とすことは、生物多様性の考え方
から見れば、決して良いことではありません。
落とす水と入れる水とでは、命の密度が1000倍以上違うのです。

 幸いなことにその家の奥さんに会ったので、事の次第を話しました。
昔から言われているバカな農法 「新しい水を入れて根に酸素を」
親茎の13枚目までは水根しか出ないから、新しい水に入れ替えても
根はちっとも喜ばない。酸素は破生通気組織を通じて葉からいくらで
供給されるはず。そのことも話し、小さな生き物たちを大事にしてと
頼みました。おばちゃん、大急ぎで水口を閉めに回ってくれました。
家に帰ってからはきっとおっちゃんにも話してくれると思います。

 大雨でどうにもならない時だけ落水し、基本的には中干しまで水は
入れることしかしない私の話をしたらたいそう驚いていたし、初めて
知ったと喜んでいた。

 暇でもできたら宵に集まり、いっぱいやりながら稲作談義教室を
開きたいもんだ。こう言っては悪いが、JAの教えてくれない話を
いくらでもするんだがなぁ~~。

by nanohana-rice | 2012-07-15 23:24
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