田圃に遊ぶ・・・


自然を愛し環境を考える   お兄ちゃんのブログです。
by nanohana-rice
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田圃に遊ぶ・・・ : 教..
from oryzaの環境備忘録
大志を抱いて・・・
from 幸せは目の前に。。。
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ヨウドウバン

 昔の農具「箕」をご存じだろうか。
竹の皮で編んだちりとりみたいなもの。
例えば重い米と軽い芥が混ざっていたとする。
これを箕に入れ、風下に向かって上下にバッサバッサと独特の動きで
揺すると、芥は箕の先端に集まり風で落とすことができる。

 この原理を応用したのが籾摺り機の揺動板です。
金網を張った万石は昔の話。今はほとんどがこれです。
斜めに保持した揺動板に、上から籾と米の混ざったものを流すと、
重い米は上に上がる動きをし、軽い籾は下へと別れてゆく。
米の部分は次の工程に排出し、籾はゴムロールに戻って再度だっぷされる。
両者の混ざった中央部分はもう一度揺動板の上に戻されて選別を受ける。

 さて、仕組みの説明はこのくらいにして。。。
揺動板には無数のへこみが付いている。
このへこみに入った米が揺動で放り上げられて上へ上へと動くわけだ。
このへこみの一辺には角が付いていて、この角が米を引っ掛けて放り上げて
いるらしい。
「らしい」というのは、私も見たことがないし、農機担当から聞いたこともない。

 我が家で使っている籾摺り機は比較的新しいつもり。
その後方で使っている古い籾摺り機は籾抜き機として利用している。
どこかの農家が長年使ったものを譲り受け、整備して私も長年使った。
籾抜き機として就任してからでも相当量の米を処理している。
どうやら揺動板のへこみの角がま~るくなってきたらしい。
米粒を角に引っ掛けて上手に放り上げることができなくなったとみた。
米の中に籾がどうしても混ざってしまうのです。
次工程の色彩選別機で除去できるとは言うものの、100%の除去は無理だ。
我が家の米は、たくさんの玄米食のお客さんに買ってもらっている。
玄米食を提供しているオーガニックレストランでも大量に使ってもらっている。
籾の混入は許されない。

 そんなわけで、超古い籾摺り機なのだが、揺動板を新品にすることにした。
収穫の前に分解して水洗いなどもしているから、交換はお手の物。
米と籾の分離が悪くなったら、揺動板の交換を視野に入れるべきかも。

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# by nanohana-rice | 2017-11-21 21:29

最後のトラブル

この秋最後のトラブルは、30キロの米袋を腰の高さまで持ち上げてくれる
「三男」のチェーンもつれ。

 昔のその昔には、家督を引き継げるのは長男と決まっていた。
だから長男は大事にされてきた歴史がある。
ボーっとしてても食いはぐれはないからのんびり性格だったらしい。
次男以下は自分で食ってゆかなけれならないからのんびりしてられない。
次男の塩辛と言われるゆえんだ。

 以前のことだか、合掌作りで有名な岐阜の五箇山を訪れたことがある。
一軒の家の中に社会が形成されていた。
跡継ぎは長男と決まっていたらしい。
長男が万一の時には次男が、そして三男へと順番が決まっていた。
次男以下は長男を支えて家を守る義務があり、結婚すら許されなかった。
長男が他界した時には、次男は兄貴の嫁さんを妻としたと聞いた。
どんなことがあっても家を絶やさない・守り抜くという構図です。
養蚕に雇われている使用人のためにもなったのでしょう。

 話がそれてしまったが、昔は三男はひたすら支えるだけが仕事。
兄を持ち上げるのが務めというわけだ。
我が家の三男も一緒だ。米の袋をひたすら持ち上げるだけ。
この機械が我が家に来た時に聞きました。
「みつお」と読むのか「さんなん」と読むのかと。
答えは「さんなん」でした。
その先は何も聞かなくてよい。すべての物語が頭を駆け巡りました。

 その大事な三男が動かなくなってしまった。
三男が働いてくれないことには仕事が進まない。
原因を突き止めようにも、袋乗せ台がいやな場所で停止している。
中を見ようにも乗せ台が邪魔でカバーが外れない。

 厚さ1ミリほどの鉄板を無理やり曲げてカバーを外すまでが一苦労。
鉄板を曲げてカバーを外すという発想がなかなか出なかった。
袋乗せ台はモーターのスプロケットで動くチェーンで吊り下げてある。
ビルのエレベーターと同じで、袋乗せ台が上昇するときには何がしかの
重りが下降するようになっている。
この重りがリミットスイッチを作動させ、停止するようになっている。

 どうしたことかこの重りと、重りが収まっている筒とが滑らない。
巻き上げたチェーンがスプロケットに巻き付いて、てこでも動かない。
ついにモーターを外してチェーンをほどくことになった。
チェーンの先には袋乗せ台が吊り下がっているから、まずはここから分解。
狭い装置内の作業はしんどいね。
おかげで「三男」の構造がよくわかりました。

 三男よ、お前の仕事は持ち上げるだけだが、来年も頑張っておくれよ!
潤滑油ぐらい差してやるからさぁ~

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# by nanohana-rice | 2017-11-19 22:36

トラブル多発

この秋(収穫期)もトラブル多発でした。

1 グレーダーのモーターベアリング異音
  本体からモーターを取り外してシャフトを抜いてみる。案の定
 ベアリングが回らない。
  防塵カバーをドライバーでこじ開け、グリスを塗り込んで回復。
  農家が捨てたものをもらって整備したもの。壊れて当たり前。
  これでもう数年は大丈夫だろう。

2 石抜き機のモーターベアリングが焼損。
  モーターの分解ができない構造。やむなく新品と交換。
  我が家のは型が古くて、新しいモーターを取り付けても
  プーリーの位置が違ってベルトが掛けられない。
  こんなことは得意の分野。えいやっと工作して無事終了。

3 乾燥機の電気配線のコネクター部がショートして大火花。
  依頼を受けて乾燥する籾の張り込みの途中。
  翌日の修理を待ってられない。
  配線が少し短くなるが、コネクターの両端を切って圧着端子で
  直接つなぐ。絶縁テープでぐるぐる巻きにして一件落着。

4 鋼板製唐箕を初使用するも、風力不足で籾の選別ができない。
  モーターのプーリーを大きくするか、回転羽根側のプーリを小さく
  するかして羽根の回転を上げなければならない。
  羽根側に使える適当なプーリーを見つけたのだが、穴の径が小さい。
  こんな物の穴くりは旋盤に限るのだが、そんなものはない。
  プーリーをボール盤バイスでがち固定すれば、12ミリの穴あけも
  可能でした。
  ところがベルトのサイズのいいのがない。
  タイトプーリを手で保持してベルトを張り、作業終了まで頑張る。

田んぼではベッタリと倒れた稲の刈り取りばかりでした。
倒れた稲の刈り取りは任せなさいっ!っと言えるほど上手くなった。
うまくしたもので、ご近所からペッタンコ倒伏稲の刈り取り依頼だ。
無事にトラブルもなくスムーズに刈り取り終了。
その家の主は、私のコンバインにずっと歩いてついてきた。
どうやって倒伏稲を刈るのか見ていたようだ。
私としては企業秘密みたいな特技。見せたくなかったが・・・・
大変勉強になったと喜んでいた。そしてあまりにも短時間で刈って
しまったことに驚いていた。授業料を申し受けようかな。。。

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# by nanohana-rice | 2017-11-16 00:29

日照不足が米に出た

 籾摺りしていてふっと思ったこと。
我が家の玄米調整システムのうち、グレーダーから落ちる米がいつもと違う。
3台のグレーダーがあり、次第に大きな網目になってゆきます。

 わかりやすくするために最初に出たくず米を小学生としよう。
2番目のグレーダーから落ちたくず米を中学生。
3番目の大きな網目から落ちたくず米を高校生とします。

 いつもなら最初の細い網目のグレーダーから大量に落ちます。
米の子供はたくさん生まれたが、大きく育つ前に刈り取りになったわけ。
今年の特徴は小学生が少ないのです。
その代わり高校生である最終グレーダーのくず米が多い。
高校生だから大人になる寸前で刈り取られたわけね。

 米粒の成長は最初に長さができるという。
次に決まるのが幅。米粒を横に置いて正面から見た時の上下の寸法です。
最後に決まるのが太さ・厚みです。
小学生のくず米は多くは長さはあるが太くないから落ちたのです。
中学生のくず米は、横から見るとみんな大人並み。でも太りが足りない。
高校生のくず米はもう立派な大人に近いが、わずかに太りが足りないから
落ちてしまったわけ。

 出穂後しばらくは好天が続き赤ちゃん米は育ちました。
幼いころに台風害もなかったので茶米も少なくすくすくと生い立ちました。
小学生クラスの体格の米は少なくみんな大きくなってゆきました。
ところが刈り取り2週間ほど前から雨また雨。おまけは2回の台風で雨続き。
日照時間が全く足りない天候となりました。

 中学時代も難なく過ぎたのに・・・・・
高校生まで育ったが、最後の太りができなかったから大人になれなかった。
だから最後の大きめの網目からどんどん落ちるのです。
高校生は体格的には大人と変わらない。
親米と見比べても私には違いが判りません。
2.1ミリ網のスリットのみぞ知る。

 一般の玄米調製では、グレーダーの網目は1.8ミリが多い。
我が家の最初のグレーダーと一緒。小学生だけを落とすわけね。
だから中学生高校生は親米としてカウントできて収量が上がる。
良心的な場合は1.85ミリを使う。
小学生と中学生を一緒に落としている。
仲買業者はこれを喜ぶ。選別すれば中学生がぞろぞろ出てくるから。
我が家は品質のために高校生くず米も取り出すので親米は減る。

 かくして網から落ちるくず米の分布で、天候が推察できるということ。
ちなみに、親米が14袋できると高校生くず米が1袋出てくる。
高校生くず米のことを我が家ではB級品と呼んでいる。
B級品は食べても素人にはまずわからない。
中学生をC級品と言う。我が家はこれで十分。食べ慣れれば違和感もない。
昨年はこのC級品が60キロ9000円で売れた。
小学生は来年田んぼに振りまき、抑草の一助とする。

 そんなわけで、10月の日照不足は米の太りにちゃんと現れました。

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# by nanohana-rice | 2017-11-08 23:46

刈り取りはあと少し

 晴天が続いているおかげで収穫が進んでいます。
コンバイン作業は残すところ1町歩弱。
どんどん刈りたいところですが、籾摺りして乾燥籾が減らないことには
乾燥機から排出できない。
25㎥のホッパーも満杯状態。

 4インチ籾摺り機を安全に使うと時間当たり15俵。
その後に控えている色彩選別機の効率は時間当たりせいぜい9俵。
一番のネックは色彩選別機なわけです。
これの能力を上げるには300万円ほどの金がかかる・・・・
ヤドカリは自分に合った殻を探すという。
ヤドカリの心でゆこう。

 それにしても朝日という稲は根元からポキッと折れて倒れる。
挫折倒伏というやつです。だから農家は作りたがらない。
追い打ちをかける性質が、籾の首がもろくて脱粒しやすいこと。
引き起こしの爪が当たると見ていられないほど籾が落ちてゆく。
中を歩いただけでも面白いほど籾が落ちる。
ちっとも面白くないけどね。

ヒカリ系の稲は折れ曲がっても耐える。
株本には隙間がある湾曲倒伏で、コンバインのデバイダーを差し込める。
欲の皮が突っ張って肥料の度が過ぎたのは、この限りではないが。。。

 10月の雨また雨と、2度の台風の雨で我が家の朝日も相当倒れた。
おかげで倒伏稲を刈る腕は間違いなく上がった。
よそ見をしてデバイダーを下げ過ぎた時には、土に突っ込んで土付き
稲株を持ち上げてしまうが、それ以外はそんなことはなくなった。

 コンバインにはリフト機能といって、デバイダーを田面から持ち上げる
自動制御装置が着いている。土への突っ込み防止機構です。
オペレーターが間違って下げ過ぎても、自動で持ち上がって事故を防ぐ。
ペッタンコ倒伏した稲を刈る時には、この装置を殺して使う。
先端部がへたに持ち上がると、土付き稲株がいくらでも持ち上げる。
尖った先端部は低い程よい。土に突っ込む寸前のすれすれがよい。
全神経を先端に集中して作業する。
倒れた部分では速度を落とす。それでもまだ足りなければ引き起こし爪の
回転を上げる。
そんな装置は知らない???どこのコンバインにも着いているはずだ。
どんなにゆっくりでも、詰まらして大騒動するよりは確実に早い。

 さて、日付も変わりそうなのでアップして風呂に入ろう。
明日も大忙しだぞ~~


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# by nanohana-rice | 2017-11-05 23:56

真っ最中です

 刈り取りの真っ最中です。籾摺りも当然真っ最中~~
例年通り籾摺りは夜の仕事。
午前中はお米の発送や畑や諸々。
刈り取りはどうしても午後になってしまう。
辺りが夜のしじまに包まれる頃になっても。我が家のコンバインは
煌々とライトで照らしながら作業中です。

 雨また雨・・・極めつけは二つの台風による大雨。
そうでなくても根元から折れる挫折倒伏し易い朝日という稲。
たくさんの面積がおじぎではなく平伏してしまった。
「苦しゅうないから表を上げいっ!」
っと言うのだが、みんな恐れ入ってか頭を上げてくれない。

 ペッタンコと倒れた稲を刈るのは得意なはずだったのだが、
ここ3年ほどはあまり倒れなかったから、倒伏稲を刈るコツを忘れていた。
「なんでこうなるの?」詰まったら取り除く作業を繰り返していてハタと
気が付いた。
「そうか!そうだったのだ!忘れてた!」
ポイントを思い出してからは、ぶっこけ稲もそれなりに刈っています。
ポイントを教えろだって?そうはいかないのっ!企業秘密だから。
自分で考えろ。

前回の農薬ドリフトの件、今はそんなこと書く気にもなれない。
色彩選別機も停止させたから、一杯呑んで寝ます。
「いっぱい」ではなく「一杯」ですよ。

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# by nanohana-rice | 2017-11-01 00:24

どう考える?

 台風が当地方からは去って行ったようですが今は深夜。
田んぼがどのようになったのか、確認するのは明日の朝です。
テレビもラジオも選挙の開票速報ばかりだ。時折台風情報になる。

 さて、つい先日のことなのですが、こんなこと言われました。
「いくら無農薬で稲作っても、隣が撒いた薬が飛んで来たら同じでしょう?」

 さあ、あなたが私の立場だったらどう答えますか?
有機稲作(化学農薬と化学肥料を使わないで稲作をすること)に係わると、
どうしても突き当たる問題です。
有機JAS法では、田んぼが接している場合は、あぜ道から1ⅿ離して畔を作り
その内側に稲を植えればいいとなっている。
大きな用水路や道路を挟んでいれば良いわけです。
次回までに我がこととして返答を考えてみて! な、峰ちゃん。

 明日の朝は台風準備をした片付けが待っている。
田んぼもきっと代掻きができるほど水が溜まっているだろう。
えらいこっちゃ!!



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# by nanohana-rice | 2017-10-22 23:58

台風襲来とくず米の選別

いよいよあいつがやって来る。
どれほどの被害を望んでいるのか。不気味なやつよ。
人の生き血が欲しいのか?
一度に大勢を生き埋めにしたいのか?濁流でさらいたいのか?
ともかく大過なく過ぎ去ってくれることを祈るだけ。

 私にとっては稲を踏みつけたいのかと尋ねたい。
度重なる雨でずいぶん倒れてきた。この上に台風の大雨が・・・
コンバインの前部に装着する引き起こしデバイダーの出番だ。
この道具を使う年はろくなことはない。
時間がかかり、足はぬかるむし、田んぼにたくさんの籾を振りまくし、
こぎ胴に入った引き抜けた株の塊で籾は黒く汚れるし。
あぁ~~出るのはため息ばかりだ。
 
 ヒノヒカリの乾燥調製を請け負っています。
全てを任されているのだから、信任に応えなくてはならぬ。
乾燥は通風の後低温でじっくりと乾かす。
30キロの紙袋に入れて渡すが、全部その家で食べるわけではない。
自家用を除けたら友人や職場の同僚に販売するらしい。
仲買業者に渡すような原材料の米ではクレームが来るだろう。
商品としての米の品質に仕上げなければならない。

 そうでなくても複雑な我が家の調製システムに、またまた追加しました。
粒径で選別するグレーダーが4台になりました。
現在の3台体制とは、
 1台目 1.8ミリで小さい粒を取り除く。落ちたくず米は田んぼ行き。
 2台目 1.85ミリでもう少し大きい粒も取り除く。
 3台目 2.1ミリで大きな粒だけ良品として袋に受ける。
      この2.1ミリで落ちた米はB級品として販売している。

 問題は2台目で落ちたくず米の品質。
前段で小さい粒を取り除いているから、まんざら悪いコメでもない。
田んぼに振りまくにはもったいないけど、食べるには満足しかねる
そこで登場したのが4台目のグレーダー。
2台目から出たくず米を、もう一度1.8ミリでふるう。
1台目の1.8ミリをパスしたコメの中には、本来なら落ちなければならない
小さい粒も混ざっている。この小さい粒は次の1.85ミリで落ちてしまう。
つまり、1.85ミリから落ちたくず米の中には、1.8ミリで落ちるはずの小さい
粒も含まれているわけだ。
新規に付け足した4台目の1.8ミリグレーダーでこれを除去しようということ。

 俗にいう中米ができるわけです。
今までもそうだったが、この中米が我が家の自家用になります
ケチだからそうするのではなく、良品を少しでも多くのお客さんに提供する
には、我が家は中米に甘んじなければならないのです。
今現在、収穫を前にして在庫はまことに厳しくひっ迫している。
15キロ注文は10キロに、30キロの業者には15キロで我慢してもらっている。
もし去年の良品の米を我が家が食べていたら、今お客さんに渡している米
はないわけだ。
個人ならともかく、提供する側としてお店で使う米を切らすことは許されない。

 話が去年に戻るが、2台目から落ちたくず米は、仲買業者が60キロ当たり
9000円で買い取ってくれた。おかげで色彩選別機の高い修理代が出た。
今年はさらに品質が良くなるはずだ。
また今年は米価が上がっていると聞く。
工程の途中で発生したくず米が10000円で買ってもらえるのなら
なるっきゃないだろう。

 追加した4台目のグレーダーは買ったものではない。
壊れて農家が使わなくなった物を、ただでいただいて掃除して整備して、
予備として何年も保管していたやつです。
やっと日の目を見ることになった。機械はこうやって増やすのですよ。

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# by nanohana-rice | 2017-10-21 23:03

よく降る雨だ

 お日様を見たのはいつのことだったか忘れたね。
これで台風でも来たものなら、泣きっ面に蜂なんてもんじゃないぜ。
金を脅し取られた上に殴られて骨折したぐらいだ。

 今日は久々の曇り空。
ヒノヒカリを40石の乾燥機満杯に受けました。お米にして渡します。
お日様が照らないから青かった。おまけに湿分(表面の湿り)もある。
こんな籾はまずは送風循環して表面を乾かし、やがて低温乾燥する。
決して温度を上げてはならない。
水分が20%以下になったら一度休ませる。(テンパリング)
通常はタイマーで設定すれば手間はかからない。かかるのは時間だ。
十分なテンパリングをしてやれば、籾の中心部に残されていた水分が、
乾いた表面に移動して出てくる。均質な水分になるということ。
その後点火して15%あたりまで乾燥させれば胴割れしなくて済む。
この時には低温でなくても構わない。高温にしろと言ってんじゃないよ。

 我が家では、夕方始めた乾燥が翌日の午後になってやっと仕上がる。
翌朝には仕上がって自動停止しているようでは荒っぽい。
お客に喜んでもらえる米の乾燥は時間がかかるということです。
我が家の「にこまる」はまだまだ青かった。
それにしてもいつになったらこの雨は止むんだろうね、峰ちゃん?

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# by nanohana-rice | 2017-10-18 22:32

農繁期の前掃除

 秋雨前線が居直って南へ下がってくれない。
雨・雨・雨・時々曇りでまた雨・雨。
ヒノヒカリのカントリー受付の真っ最中だが誰も搬入できない。

 よく出来て傾きかけていた稲も、こう雨が多くては倒れるっきゃない。
穂や葉に雨がくっ付くと、重さに耐えかねてついにダウンを始める。
1株が傾いたら隣の株も押されて前のめり。
ドミノ倒しで広がる一方。
下になった穂は日光が当たらないから登熟しないし、24時間乾かないから
茎や葉は堆肥になってくる。
刈る時の難儀は例えようもない
かく言う私もよく倒してきた。倒れることにかけては金メダルの朝日だから。

 雨の日は屋内の作業に限る。
籾摺り機に始まり最後のグレーダーまでの掃除に、いったいどれほど
時間を費やしただろう。
稲麹が多くて一昨年から使い始めた粗選機。
今年は稲麹が見当たらないから不要かと思われる。
ところがこの大きな機械を追加するために、設備の配置をいじくっている。
粗選機なしで使おうとすると不具合が出てくる。
こうなったら不要であろうとも、電気代がかかろうとも、使わざるを得ない。
今日はまた色彩選別機の分解大掃除。
今まで分解したことがなかった部位を開けてみるとこれまた大びっくり。
コンバインの掃除も待っているが、雨でさせてもらえない・・・

 調製機械は後の方ほどきれいに仕上げなければならない。
最初の籾摺り機などは少々ゴミ・ほこりが溜まっていても構わない。
後の工程できれいになるから。
最後に近い工程ではチリひとつ許されない。
これは何ですかと提示された異物に、言い訳のできないようなことが
あってはならない。

 私も冷汗が流れる思いをしたことがある。言い訳はできないのだ。
100%当方の手落ちだったから。
現物を確認したらすぐに新しいものと交換し、ひたすら頭を下げる。
そしてお詫びのしるしを何かしら準備しておく。
それが商品を買っていただく側の態度と思う。
その一件は私を成長させてくれた。気遣いが細やかになった。
その頃だっただろうか、下足のまま籾摺り調製をしなくなったのは。
そこまで配慮できるようになったということです。

 このブログを始めてからどれだけの記事を書いてきただろうか。
何度も同じことを書くのはつまらないと思って、過去ログを読んでくれと
書いた記憶が何回もある。
しかし記事が多すぎて、該当することがどこに書いてあるかわからない。
すまんがわかりきったことでも、その都度書いてくれないかと話があった。
私だって読んで欲しい記事がどこにあるのかわかりません。

 というわけで、壊れたLP盤みたいに同じところを回るかもしれませんが、
技術的なことについては、くどいようでも書くように心がけます。

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# by nanohana-rice | 2017-10-15 23:10

農家の庭 続き

 農家の庭の続きです。
まずは前回の補充を。

 山里は竹や枝など資材があるので、ハザ掛けで干していたようですが
当地は広い平野のど真ん中。チャンバラの竹にも不便していました。
稲株は20株ほどをまとめて田んぼで小さく積み重ね、荒乾燥させます。
それを稲わらで縛って一か所に集めて石油発動機で脱穀します。
筵を縫って作った「カマス」に入れた籾は川舟や木製一輪車で家に持ち
帰ります。それを家の庭で乾燥させたのです。
麦わらで作ったゴザという表現をしましたが、ゴザではなく菰です。
 筵の上に広げた籾は、まんべんなく乾かすために昼に反転させます。
両親や祖父母は田んぼに出ていますから、昼時間にこの作業を
子供がすればたいそう喜ばれたものでした。

 籾が乾いたかどうかの判断はひたすら手触り感と音でした。
手の中で揉むようにするときの手触りと出る音で判断していました。
いまでも種籾を天日乾燥したときには、手触りと音で判断します。
全てが数値管理される昨今、五感で判断する技術も大切です。

 そんなわけで平野部の農家には広い庭があるというお話でした。
あのね、お金があるから広い庭があるんじゃないよ。生活は貧しかった。

 やがて乾燥が終わると、その庭で籾摺りしていました。12月でした。
大きな籾摺り機に車輪を付けたものを曳いてやってきました。
大きな石油発動機にも車輪を付けておじいさんが曳いてきました。
庭で組み立てて家族総出で籾摺りです。
発動機をかけるときは一人がハンドルを回し、もう一人は平ベルトを
引っ張って補助していたのです。

 子供の仕事は籾を桶にすくって籾摺り機のホッパーに入れることです。
この作業を籾打ちと呼びます。
祖父の仕事はもみ殻を運んで専用の部屋に入れること。
薪のない地方ではかまどで年中使う燃料なのです。
父は米選機(ピアノ線を張ったグレーダー)から落ちる米を、一斗桶で
量って俵に入れることでした。この桶は今も保存しています。
後日斤量で計ってから口を閉じていました。
(斤量:わかりますか?分銅で質量を計れる道具

 70歳以上の農家には懐かしい話となりました。

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# by nanohana-rice | 2017-10-13 23:12

農家の庭

農家の庭についてお話しします。
コンバインで刈り取った生の籾は、今でこそ火力を用いた乾燥機で
乾燥しますが、55年前の記憶では筵(むしろ)の上に広げて乾燥して
いました。乾燥というより干すという感覚です。
「筵とは藁で織った厚いゴザみたいなものです。時代劇で死体に掛けて
あるのは一重のわらゴザ。ゴザを毛布に例えると、筵は敷布団並みです」
私の父は自家用の筵は専用の織機で織っていました。

 たくさんの筵を広げて籾を干すところこそ農家の庭です。当地ではかど
(門)と呼んでいます。すべての農家はこの庭を持っていました。
土の上に筵をすぐ並べるのではなく、麦わらで編んだ長いゴザを敷き、
その上に筵を並べるのです。
庭だけでは足りないので、刈り終わった田んぼに切った稲わらを敷き、
麦わらのゴザをその上に広げ、さらにその上に筵を並べていました。

 90センチ×180センチの筵一枚の上に1斗桶一杯の籾を乗せます。
私も1斗桶で運んだ記憶は鮮明に覚えています。
山になった籾は、柄振りに似た道具でまんべんなく広げたものです。
90センチほどの柄振りの刃がギザギザで、さぐり棒と呼んでいました。
貴重品だから捨てずに保存してあります。
デジカメが使えないのでお見せできないのが残念無念。

 農家の庭はそんなところから面積を必要としました。
子供たちはシーズン以外はそこが遊び場でした。
かくれんぼ、缶蹴り、チャンバラ、相撲、パッチン(メンコ)
全てがこの広い庭で行われていました。

 機械乾燥になってからは庭が必要なくなりました。
流行だったのでしょう、多くの農家が松やサツキを植えて庭にしました。
今では車庫に変わっている家も多いです。
続きは次回に。

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# by nanohana-rice | 2017-10-12 00:39

定期雨

田んぼが雨で湿るのと、晴天で乾くのとが拮抗しています。
早モノとされているヒノヒカリの刈り取りはもう数日で始まる。
降るとそれなりの雨量だし、乾く前に次の雨が降る。
なんでも今週半ばと次の日曜日は傘マーク。
今年は農家泣かせだな。

 我が家の稲は全部晩生品種。
例年なら刈り取り開始までには10日ある。
特別に乾きやすい田んぼを除いて暗渠を開放しました。
土の中の豊富な有機物が水分を保持するので早めの開放です。

 今から30~40年前に比べると登熟が速くなっています。
きっと温暖化によるものなのでしょう。
11月になってからコンバインの準備をしたものなのに。
昭和60年の記録を見ると、11月6日7日に稲刈りで休んでいる。
それ以降の年でも13日辺りに刈ったと記録している記事もある。
幼い時まで遡ると、稲刈りの頃は霜が降りていた。

 稲刈りついでに思い出したことを一つ。
街の人から見ると農家は大きな庭があり、多くは庭園にしてある。
広大な土地は使い放題だし、庭を造るぐらいだからお金があるのか?
農家の立場として反論し説明したい。

 せっかくだけど、微熱で苦しいから続きはまたにします。
風邪を引いたような覚えはないのだが・・・・

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# by nanohana-rice | 2017-10-09 21:21

楽しんできました

 長年の思いが叶えられました。
贅沢な遊びでも豪勢な旅行でもない。
一年にたった一度でいいから、近所の海でハゼ釣りをしたかった。
太公望をしたのはいつ以来のことなのかわかりません。
少なくとも30年は釣りから遠ざかっていたようです。

 家にいれば庭の草取りもできるし、畑の仕事も進むし・・・・
なんてことが頭をよぎるのですが、ここはひとつ大雨が降っていると
心に決めて午後から半日の釣りを楽しんできました。

 潮が良いとは言えない中で、かわいい魚ちゃんがそれなりに楽しませて
くれました。
ハゼ、セイゴ、チヌ(黒鯛)の当歳、フグ、ちっちゃいハタ。こんなところか。
エサが残ったので捨てるにはもったいない。
時間を見つけてもっと近くに行ってみよう。(600メートルで海)

 目の前をたくさんのプレジャーボートが通り過ぎてゆきました
道路を高価な車が走るように、海にも豪華なクルーザーが走っています。
走るというより波の上を飛んでいると表現したほうが正しいだろう。
船舶のエンジンは車と違ってけた違いに大きい。
200馬力、300馬力も珍しくない。化石燃料を垂れ流しながら走る。
100リットルの燃料を燃やしてどれだけの魚を獲ったというのだ。
それに比べて私はスーパーカブで行ったから1リットルもいらない。
この先は言わないことにする。

 これから1週間ほどは雨天が多いようです。
穂が垂れてきた稲にとって一番怖いのは雨。それも強い雨。
我が家も部分的に倒れかけている・・・・・怖いぞ~

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# by nanohana-rice | 2017-10-01 22:28

秋本番です

 そろそろモズの初鳴きがありそうなものですが。
澄みゆく秋の気配に金木犀の香りが漂っています。
日中は動けば汗ばみますが、朝夕は一枚羽織らないと寒く感じる。
心落ち着くいちばん良い時候です。
晩生品種の稲もゆっくりと色づき始めています。

 来年の冬に播く緑肥各種が届きました。
およそ100キロ。15万円ほどです。。。。。安くはない!
 長年使ってきた31馬力のトラクター。アワーメーターは1300時間。
自慢じゃないがミッションオイルは一度も交換したことがなかった。
むろんオイルフィルターもだ。
このトラクターにとっては一生に一度の交換だから奮発しました。
メーカーお勧めの純正品は高いに決まっている。
35リットル入るから20リットル缶で2つは必要だ。
なんと・・・・一缶が18000円ときたもんだ。

もう一台の41馬力には41リットル入るらしい。こちらも2缶だ。
一生に一度だからこちらもオイルフィルターも取り替えよう。
オイルが合計4缶で72000円だ。
緑肥の種子代やフィルター代と合わせると24万円ほどか。
誰か助けてくれ・・・・・!!

 面白い標語を思いつきました。
桜切るバカ、梅切らぬバカ・・・・をもじって、
  田植え後に水溜めぬバカ、穂が出てから水溜めるバカ
 バカという言葉は使いたくなかったのだが、ゴメン。
今日は西に東に北に走ることがありました。
例年と少し違うように思えたのが、ヒエの生えた田んぼが多いこと。
稲穂の上に穂が出て赤く染まって見えます。

 コンバインでは、稲の穂が基準だから長いヒエは奥のほうに入ってしまう。
全部ちぎれてゴミ(芥)になって籾との分離が困難になる。
早い話が2番が詰まって全停止する。その都度開いて大掃除だ。
そうさせまいと風を強くすると、籾まで芥と一緒に吐き出してしまう。

 みんな田植え直後には除草剤を振っているはず。なのにヒエが多い。
見たわけではないが水の管理がおろそかになったのではと思う。
草を殺すも生やすも水次第。薬に頼りすぎて基本を忘れているのでは?
そんなことを思いながらマイスーパースポーツカブで走り回りました。

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# by nanohana-rice | 2017-09-29 22:47